シルバーと銀線細工

The history of Cordoba written in strands of silver

コルドバは銀に彩られた街です。何世紀にもさかのぼる貴金属加工の伝統、ローマ帝国時代から広く知られてきたそのクオリティの高さ、そして当時はコルドバ北部の山岳地帯で豊富な貴金属が産出されていました。ウマイヤ王朝の時代、金細工職人と銀細工職人は世界中からコルドバに大挙して押しかけ、その他のヨーロッパ地域では見つけることのできない技術や金属を手にしたのでした。中世期の終わりには、銀細工職人の組合もきちんと整備され、さらに16世紀にはアメリカ大陸からもたらされた貴金属のおかげで彼らの活躍がピークに達しました。今日ではコルドバはスペイン全土で最も多くの宝飾品工芸の工房を有し、スペイン全体の生産量の60％を占めています。これはひとえに、コルドバの手工芸が古くから脈々と受け継がれた格調高い伝統であることに加え、この街が世界でも最も知られた宝飾品産地のひとつとして知られているからに他なりません。

銀線細工ワークショップ。この古くから受け継がれてきた美学、繊細さ、そして高度な専門性がひとつになったこのアクティビティは、人生に上質さを求める人々にぴったりです。銀線細工は金細工職人の技術が生かされた工芸品で、通常はシルバーまたはゴールドの糸を緻密にからみ合わせることにより完成します。このワークショップでは、銀細工職人の道具と仕事椅子を借りて、職人から直々に銀線細工を学ぶチャンスがあります。銀線細工に必要な道具をご覧いただき、あなただけのオリジナルデザインで銀線細工を施して、コルドバ滞在の思い出としてお持ち帰りください。

ワークショップの後にはぜひ、ユネスコ世界遺産に登録されたコルドバの名高い旧市街を散策してください。見どころを結ぶのは、コルドバの歴史的かつ伝説的な路地。10世紀にタイムスリップしたかのように精巧な技術から生み出されるアンダルシアのジュエリーの秘密が、思わず嫉妬してしまうほど大切に守られている場所です。そして美しい１日を終えるにふさわしい場所は、コルドバの宝：タバーン－金は加工されることはあっても、いつも余ることはありませんでしたが－そこでは、コルドバの銀細工職人たちの組合とタバーンの切っても切れない密接な関係を伺い知ることができるでしょう。